プロフィール

齋藤 涼平(さいとう りょうへい)

<略歴>
東京大学教養学部基礎科学科数理科学分科 卒業
東京大学大学院数理科学研究科 修士課程修了
現在:北海道大学大学院医学院衛生学教室 博士課程在籍

<指導科目>
数学/統計学

<趣味>
語学学習、アニメ鑑賞、ベース演奏、古本屋巡り

講師より

スズメが電線に5羽とまっています。3羽やってきました。全部で何羽になったでしょう?
もちろん答えは5+3=8で8羽です。しかし、考えてみれば不思議です。どうして、足し算で答えが出てしまうのでしょうか?
今わたしたちは3羽と5羽のスズメという”現実の対象”を、3と5という”数学の世界の住人”に翻訳しました。そこで、スズメがやってきたという”現実の現象”を、自然数の加法という”数学の世界の演算”によって5+3=8と計算しました。この8を合計のスズメが何羽かという”現実の対象”に再翻訳して答えを得たわけです。こうした、現実から数学へ翻訳し、数学の世界で議論し、得られた結果を現実に再翻訳するという考えは数理モデルの基本です。このような単純な例にとどまらず、数学には現実と行き来することによって現実の現象をうまく説明できるモデルとしての強大な力を持っています。数学の中でも、数の世界から図形への世界へ、といった調子で、様々な世界を行き来することになります。私は長年人口と感染症の数理モデルを研究するなかで、こうした「世界を行き来する数学」に魅了されてきました。
数学は現実の説明に役に立つだけでなく、それ自体が世界を行き来する知的探求でもあります。皆さんも、この素晴らしい数学の世界を冒険してみませんか。私はそのガイドとして、皆さんに寄り添い並走していく存在になりたいと願っています。よろしくお願いいたします。