マーケティングサイエンス 理論と実践

共分散構造分析は汎用性の高い多変量解析の手法の一つです。今回は、商品のニーズに関するアンケート調査を例に、共分散構造分析のデモを行います。また、共分散構造分析の理解には行列の計算、分散共分散行列の知識が欠かせません。これらの知識について詳しく説明し、共分散構造分析の仕組みについて解説します。

探索的因子分析もまた、汎用性の高い多変量解析の手法の一つです。特に多く応用されているのは、アンケート解析です。今回は、商品のブランドイメージをアンケートから把握する分析課題を例に探索的因子分析のデモを行います。そして、回転行列や行列のtraceなど行列の計算に関する一歩進んだ知識を紹介した後、探索的因子分析の仕組みについて詳しく解説します。

コレスポンデンス分析はカテゴリ変数からなるデータを分析する際によく用いられている手法の一つです。今回は、顧客の購買行動のデータからその傾向を把握する分析デモを実施します。さらに、行列の固有値問題や特異値分解といった行列の計算に関する一歩進んだ知識を紹介し、コレスポンデンス分析の仕組みについて解説します。

BTYDモデルは顧客生涯価値の推定に特化した統計モデルです。まずはデモを通して、その使い方を学びましょう。また理解する上で必要な確率分布とベイズ推定の知識を学び、BTYDモデルのなかで行われている計算について理解を深めます。

マーケティングミックスモデル（MMM）は、施策に対する予算配分の最適化に特化した統計モデルです。まずはデモを通して、その使い方を学びましょう。そして仕組みを理解するために、04で学んだベイズ推定の知識に加え、時系列モデリングの基本的な知識を学びます。前提知識を一通り学んだ後、MMMの仕組みについても理解を深めましょう。