ノンパラメトリック検定入門
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講座の概要
統計的仮説検定は統計学の最も基本的なテーマでしょう。例えば、新薬と旧薬とで効果がどれくらい違うのか、といった問いは、まさに「新薬を処方された人の母集団と旧薬を処方された人の母集団を考え、薬の効果の母平均には差があるか」という母平均の差の検定として考えることが出来ます。
ところで統計的仮説検定には2種類のものがあり、1つは対応のない2標本間のt検定に代表される「パラメトリックな検定」です。これは初級統計学でも教えている最も基本的な検定の考え方です。一方で、ウィルコクソンの順位和検定やマン・ホイットニーのU検定に代表される「ノンパラメトリックな検定」と呼ばれるものがあります。
例えば対応のない標本で母平均の差の検定を行うなら、
– パラメトリック:対応のない2標本間のt検定
– ノンパラメトリック:マン・ホイットニーのU検定
という2通りの選択肢が存在します。重要なのは、どちらを使う方が良いというのは一概に言えるものではなく、データを理解する中で根拠立てて考える必要があるということです。この根拠立ては、推定・検定に関する着実な理解、特に
の意味を着実に理解することで出来るようになり、またそれ以外の王道はありません。
この講座では、推定・検定という考え方について今一度しっかりとした理解を身に着け、各検定手法を自ら根拠立てて選択できる力をつけることを目指します。
受講にあたって
受講にあたって役に立つ知識
・統計検定2級程度の統計学の知識(初級統計学)
・高校数学の知識(大人のための高校数学IIB)
目標
・推定・検定という考え方について今一度しっかりとした理解を身に着ける。
・各検定手法を、自ら根拠立てて選択できる力をつける。
カリキュラム
第1部 導入 : ノンパラメトリック検定手法の紹介
・この部では、ノンパラメトリック検定手法の具体例とその仕組みを紹介し、Rで計算できるようになることを目指します。
(1) 1標本の場合
(2) 対応のある2標本の場合
(3) 対応のない2標本の場合
第2部 本題 : 検定論
・この部では、有意水準と検出力を復習し、パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の使い分けを理解します。
(1) 復習:1標本t検定
(2) 有意水準・検出力(理論とRを用いた計算)
(3) 位置母数・尺度母数と検定問題
(4) 検定手法の選択
時間に余裕があれば、多母集団の場合などのトピックにも触れる予定です。
お申込み
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名称 | ノンパラメトリック検定入門 |
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講師 | 内場崇之 |
日程 | 未定 |
場所 | 武蔵ビル5F HAPON新宿北会議室 ご案内:東京靴流通センターの店舗の左隣に武蔵ビルの入口があります。ビル内のエレベーターで5Fまでお上がりください。 ※会場が変更となった際には、事前にご連絡をさしあげます。 |
教科書 | 講師オリジナルテキスト ※ テキスト代は受講料に含まれています。 |
受講料 | 34,500円 |
持ち物 | 筆記用具, Rをインストールしたノートパソコン |